2024/1/31にサッカーアジアカップ日本vsバーレーン戦がカタールのドーハにあるアル・トゥマーマ・スタジアムで行われました。決勝トーナメントは負けたら終わりの一発勝負です。サッカー日本代表には圧倒的な決定力で勝利してほしいサッカーファンが多いことでしょう。
果たして日本はバーレーンに勝つことができたのか、さまざまな視点から独自に分析したものをお届けします。
バーレーンはグループステージを1位通過した侮れないチーム
バーレーンはグループリーグE組で韓国に敗れたものの、ヨルダンとマレーシアに勝利し2連勝を果たして1位で通過しました。FIFAランキングは86位ですが、勢いがあるため決して侮れません。ちなみにバーレーンはカタールに左隣にある小さな島国です。
日本よりも小さな国ですが、サッカーの実力は近隣のアジア諸国と引けを取らないほどですので、一発勝負の決勝トーナメントでどんな試合展開となるのか気になるところでしょう。
実際の試合結果を簡単に紹介
決勝トーナメントからの先発はインドネシア戦からスタメンを1名の変更に留めました。全体的に大きな変更はないものの、注目は今大会いまだに出番のない三苫選手がベンチ入りしている点です。森保監督は、どこかのタイミングで三苫選手を投入するかもしれません。
前半開始早々に日本が主導権を握る展開となります。
前半9分に日本のCKから久保選手が相手ペナルティーエリア中央にクロスを送り、上田選手がうまくヘディングで合わせるも、相手GKのファインセーブによって得点ならず…。その後はバーレーンに攻め込まれる展開も見られましたが、日本のDF陣やGKの鈴木選手の活躍もあって無得点に抑えます。
前半31分に相手陣内の中央でフリーとなった毎熊選手が遠藤選手からパスを受けて、右足で強烈なミドルシュートを放ちますが、惜しくもゴール左ポストを直撃。こぼれ球を拾った堂安選手が左足で押し込むかたちで日本が先制ゴールを挙げました。
しかし、日本が先制ゴールを挙げてから数分後、旗手選手が右足を押さえて座り込んでしまうアクシデントが起こったのです。
味方が集まって状態確認を行いましたが、状態の回復は見込めず旗手選手に代わり守田選手を前半から投入する展開となってしまいました。その後は中村選手が相手陣内でシュートを放つも、相手選手に当たってしまいゴールとはなりませんでした。
前半が終了し、日本は1-0で折り返します。
後半が始まり日本は前半以上に攻めの姿勢を見せました。後半開始早々に相手陣内のFKから久保選手が相手のペナルティーエリア中央にクロスを送り、板倉選手がヘディングで合わせるも惜しくもボールは枠の外へ流れていきゴールならず…。
ただ、後半4分でした。
久保選手が相手選手のボールを奪いペナルティーエリア手前にいる味方にパスを出し、上田選手が受けるも相手DFに阻まれしまい、ボールを相手GKに向かってクリアするも、久保選手がクリアライン上にいて、そのまま左足でゴール右に決めて日本が2点目を獲得しました。
しかし、オフサイドの判定が出て久保選手のゴールは一度取り消されましたが、VARで検証した結果、相手選手がクリアしたボールだということが認められオフサイドとはならず、久保選手のゴールが認められたのです。
さらに後半17分、毎熊選手が前線に出したスルーパスから上田選手が相手陣内右側に進入して、中央へパスを送り、受けた守田選手がつないで、最後は中村選手が右足でシュートして相手のゴールネットを揺らしましたしかし、上田選手のオフサイドと判定され得点は認められませんでした。
その後すぐにバーレーンの攻撃からGK鈴木選手がボールをクリアしようとするも、上田選手と交錯してオウンゴールを生んでしまったのです。後半23分に久保選手と中村選手を交代させ、南野選手と三苫選手を投入しました。三苫選手は今大会初の出番となります。
後半27分に相手陣内で毎熊選手のパスを受けた上田選手が相手を振り切って右側からペナルティーエリアに侵入し、GKの股を抜いたシュートが決まり日本が3点目を獲得しました。後半35分に堂安選手と上田選手を交代させ、町田選手と浅野選手を投入しました。
日本は終始攻めの姿勢を貫き、バーレーンに得点のチャンスをできるだけ与えないような試合展開が続き、後半のアディショナルタイムは10分でしたが、日本は最後まで相手ゴールを狙う得点意欲を見せたのです。
試合は終了し日本は3-1でバーレーンを下しました。
試合の勝利を決定づけたポイントとは
端的にいえば、前半で日本が先制できたことが大きいです。
後半に入って一度は得点が認められませんでしたが、VARで検証した結果として得点が認められた点がモチベーションアップにつながり、途中のオウンゴールで1点失っても、得点意欲が削られることはありませんでした。
上田選手がゴールした時点で3-1となり、三苫選手が投入されたことで、相手をかき乱すようなドリブルでパスを送ったり時にはカバーしたりするなどの立ち回りができたことが、相手に得点を与えるチャンスを減らしたと考えられます。
三苫選手がフルで出場するような立ち回りができれば、日本代表の今後の活躍に影響しそうです。
まとめ
日本はバーレーンに3-1で勝利しました。
ベスト8に駒を進めましたが、次の相手は強敵イランとなりました。厳しい戦いが予想されますが、日本代表が全力を出し切れば決勝トーナメントを勝ち進むだけのポテンシャルは十分にあるでしょう。