2024/1/24にサッカーアジアカップ日本vsインドネシア戦がカタールのドーハにあるアル・トゥマーマ・スタジアムで行われました。日本はイラク戦でまさかの敗北を喫してしまいました。
グループリーグ制で戦うとはいえ、インドネシア戦で負けたらグループリーグ敗退です。本当の意味で負けられない戦いとなっています。
果たして日本はインドネシアに勝つことができたのか、さまざまな視点から独自に分析したものをお届けする内容とします。
これまでのインドネシアとの対戦成績と相手のFIFAランキング
日本vsインドネシアの国際Aマッチ試合における対戦成績は10勝2分6敗と日本がリードしています。FIFAランキング(2023年12月分)では日本のランキングは17位であることに対し、インドネシアは146位と格下です。FIFAランキングを加味すると一般論として、日本はインドネシア相手に負けるはずがないと考えている人は多いですが、グループリーグ突破のためには勝利が絶対条件です。
実際の試合結果を簡単に紹介
イラク戦で敗北後、森保ジャパンはスタメンを8人入れ替えてインドネシア戦に臨みました。そのうち、冨安選手を含む7人は今大会初の先発メンバーです。前半開始早々、相手のペナルティーエリア内で相手DFに倒されたもののノーファウルの判定に…。しかし、VARで検証したところ相手DFのファウルが認められ、日本はPKを獲得しました。キッカーは倒された上田選手で、右足でゴール右に決めて日本が前半6分に先制点を獲得しました。
イラク戦と違い、日本が先制点を挙げたことで、攻撃のリズムが生まれ、前半は相手ゴールに何本もシュートを放つも、左のゴールポストに弾かれてしまい、ゴールとはならず…。久保選手が猛攻を仕掛けるも、相手にブロックされゴールとはなりませんでした。
前半は日本が1-0と1点リードで終わりましたが、日本代表は相手のファウルを審判がきちんと処理してもらえずチャンスを広げられなかった印象です。決定力を見せつけて折り返したかったかもしれません。
そして後半が始まりました。
日本が1点リードで迎えた後半7分、相手陣内に左サイドから中村選手がワンタッチで折り返し中央へボールを運び、フリーとなっていた上田選手が右足で押し込みゴール!日本に貴重な2点目が入り、相手を突き放します。
後半9分に再度チャンスが訪れ、堂安選手が自陣から相手陣内右サイドにボールを受けて、久保選手にパスするも相手選手と接触して転倒し、こぼれ球をペナルティーエリア右から侵入した堂安選手が左足でシュートを放つも惜しくもゴールならず…。後半16分に冨安選手が自陣からロングパスを相手陣内中央に送り、パスに反応して走り込んだ堂安選手は相手GKが正面にいるペナルティーエリアの手前でシュートを放つも、ボールは浮き上がりゴールとはなりませんでした。
前半から先発している選手に疲れが見え始める中で、後半23分に森保監督は旗手選手から南野選手へ、中村選手から前田大然へそれぞれ交代させる決断をしました。後半23分を超えたあたりで、試合は徐々に荒れ模様となり、味方と相手にイエローカードが出る流れとなったのです。
試合会場が若干不穏な空気に包まれようとしていましたが、後半35分に前田選手が左サイドからクロスを上げたボールが逆サイドに流れ、そのボールに詰めた毎熊が右足でシュートを放つも、ゴール右にそれてしまいました。久保選手と冨安選手の疲労度を考慮したのか、森保監督は2人を交代させ、渡辺選手と佐野選手を投入しました。インドネシア戦での決定打を放つ思惑もありますが、後半43分に右サイドから毎熊選手が前線へ縦パスを送り、スピードに乗って走り込んだ伊東選手がペナルティーエリア中央にパスを送り、上田選手が右足でシュートを放ち、相手DFとクロスバーに当たってゴールの判定。
上田選手が3点目を決めたかに見える瞬間でしたが、相手に当たってゴールラインを割ったことから、インドネシアのオウンゴール扱いとなり、ハットトリックとはなりませんでした。日本は時間的に勝利が濃厚となる3点目を獲得し、後半アディショナルタイムに1点を返されるも、日本は3-1でインドネシアを下しました。
インドネシアから2点を奪った上田綺世選手について
インドネシア戦で2点のゴールを奪い活躍した上田綺世選手はベルギー1部リーグでセルクルブリュージュに所属するFAです。今回初めて日本代表のメンバーとして招集されました。上田選手は試合後に語った内容を要約すると「イラク戦で敗れチームとしての課題や自分自身のパフォーマンスが納得いかないものだったが、今日の試合でしっかりと点数をとれたのでよかったです」とのことです。そして、決勝トーナメントは自分たちの力を最大限に発揮できるようにしたいと意気込みをあらわにしました。
まとめ
日本はインドネシアに3-1で勝利しました。
インドネシアには勝利したものの、イラク戦の敗北を完全に検証する時間はありません。日本代表の持ち味をしっかりと出して決勝トーナメントに臨んでほしいと多くのファンは思うでしょう。