2019/3/22に日本vsコロンビアの国際親善試合が日産スタジアムで行われました。
ただ国際親善試合とはいえ、コロンビアは前回のロシアワールドカップで日本に敗北しています。
ゆえに手を抜いてくるはずもなく、逆に全力で勝ちを取りに来るために挑んでくるはずです。
なおコロンビア戦は森保ジャパンになってから初めて戦う相手になります。
今回はコロンビア相手にどのような立ち回りをしたのか、またさまざまな視点から独自に分析したものをお届け。
これまでのコロンビアとの対戦成績と相手のFIFAランキング
日本vsコロンビアの国際Aマッチ試合における対戦成績は1勝2敗1分と分が悪く、対戦相手としての相性は悪い方です。FIFAランキング(2019年4月分)では12位とランキング的に日本よりもずっと格上の相手なっています。前回のロシアワールドカップでコロンビアに勝てたこと自体が奇跡的と思う方もいるはずです。
前回とは違いどのような試合を展開になっていくのかが見物です
前回のワールドカップで倒した相手
前回は2-1で日本が逃げ切る形でコロンビアに勝利しました。日本が勝利できた要因を簡単に説明すると、序盤にカルロス・サンチェスがハンドの判定となり、いきなりレッドカードで退場し、その後香川が落ち着いてPKを決めたことです。つまり、序盤から日本は敵が1人少ないかつ1点リードしている状態だったのです。
日本は優位性を保ったままゲームを展開し、最終的に勝利できたわけでした。
実際の試合結果を簡単に紹介
コロンビアのスタメンはほぼロシアワールドカップの時と同じで、日本は前回コロンビア戦でPKを決めた香川はベンチスタートとなりましたが、スタメンは南野、堂安といった森保ジャパンならではメンバーで挑みます。
実際に試合が始まると、日本はいきなりピンチを迎えます。
前半4分コロンビアは前線にパスを送り、走りこんできたビシャにダイレクトシュートを打たれてしまいますが、クロスバーにはじかれ早々の失点は免れました。今度は日本がカウンターする形で相手のディフェンスライン裏をかいて攻めるも、オフサイドと判定されチャンスを逃してしまいました。しかし前半9分にコーナーキックのチャンスを得てショートコーナーを選択し、堂安がクロスを送って昌子が頭で合わせるも、敵のゴールポストを捉えることはできませんでした。その後、幾度となくチャンスを作るも得点に至らず試合は前半中盤へ…。その間にコロンビアのDFのマークから抜け出す攻めに苦しみました。
ただ日本にまたまたチャンスが訪れました。
前半34分に柴崎がハーフウェーライン付近から斜め右に鋭いパスを送り、室屋から堂安、堂安から南野へ送り、南野がシュートするもゴール右隅へ…。前半35分にも同様のチャンスが訪れましたが、味方同士の息が合わずにゴールに至りませんでした。日本は得点のチャンスを活かせないまま、ここで前半を終えます。
後半になるとコロンビアはより猛攻を仕掛けてきます。
後半3分に日本のペナルティーエリアないでこぼれ球に反応してシュートを打つも枠は外れました。しかし後半9分にはビジャがクロスを上げ、そこに頭から飛び込んできたファルカオが合わせて日本ゴールを揺らしたのです。しかしファルカオの左手に当たったとされ、ハンドをとられゴールは取り消されました。日本も負けずに攻めますが、相手の守備に阻まれゴールの機会すら与えてもらえない状態が後半中盤に続きました。
日本にとって最も恐れていた自体が後半19分に起こってしまいました。
日本のペナルティーエリア内でコロンビアがシュートしたときにブロックに入った冨安の手に当たってPKを与えてしまったのです。残念ながらファルカオにゴール左に決められてしまい手痛い失点となってしまいました。さらに後半22分にサパタがシュートし、東口が触れるもこぼれ球をDFミナに押し込まれ追加失点…、と思いきやミナにオフサイドの判定がでて追加得点には至りませんでした。
その間に日本は交代枠を使って香川、乾、小林を投入して巻き返しを図ります。日本は反撃に転じますが、味方同士の連携ミスと相手DFの守備力に阻まれシュートしても得点には至りませんでした。
後半のアディショナルタイムは5分で、日本は最後の猛攻を仕掛けますが、相手にブロックされ、パスがつながってもオフサイドの判定が出るなどで得点できませんでした。
そのまま試合は終わり、日本は0-1でコロンビアに敗戦しました。
前回と今回の違い、および日本の敗因は何だったのか
前回日本が勝てたのは相手側が自滅したことが大きく、今回コロンビアは前回再現できなかったワールドカップでの試合運びをするために『本気』で挑んでいきました。
日本側のスタメンは日本代表経験の浅い選手や香川を最初から投入しなかったことなど、どちらかと言えばそこまで『本気』で挑んでいるような印象は受けませんでした。
国際親善試合なのでトロフィーなどをかけて戦うわけではありませんが、正直後味が悪い結果と言わざるを得ません。前回コロンビアに勝った日本は今回の親善試合では0-1で敗北しました。
森保ジャパンが南米勢相手に経験の浅い選手などをあえて使って今後の『成長』を見越して戦ったと思います。
コロンビア戦で戦えた選手はよい経験になったと思っています。