日本vsボリビア戦南米勢相手に日本はどのように立ち回ったのか!

2019/3/26に日本vsボリビアの国際親善試合がエビアスタジアム神戸で行われました。
前回のコロンビア戦に続きボリビアという南米勢と対戦することになります。
サッカーは南米で人気のスポーツになっています。
ボリビアも例外ではありません。

果たして日本はボリビアに勝つことができたのか、さまざまな視点から独自に分析ます。

これまでのボリビアとの対戦成績と相手のFIFAランキング

日本vsボリビアの国際Aマッチ試合における対戦成績は1勝0敗1分と日本は負けていません。FIFAランキング(2019年4月分)では63位と日本のランキングは26位であることを踏まえると南米勢としては格下の相手となります。

とはいっても南米勢なので直ちに格下相手と評価することはできません。むしろほぼ同格の相手だと思って胸を借りて挑む必要があります。

実際の試合結果を簡単に紹介

前回のコロンビア戦と違い、スタメンをほぼ全部入れ替えして挑みました。コロンビア戦でベンチスタートだった香川は今回スタメンに選ばれ、フレッシュな顔ぶれとしてFW鎌田やDF安西などが選ばれました。森保ジャパンとしては『成長』と『経験』を重視したメンバーの顔ぶれと言えます。また入れ替えのもう1つの理由として考えられるのが、スタメンの『機能チェック』があります。アジアカップの時もスタメン総入れ替え的なことがありましたので。

前半は日本ボールでキックオフしました。

前半序盤から日本は果敢に相手ゴールへ突き進みます。

小林から乾へボールがいきわたり、ペナルティーエリアに巧みなドリブルで切り込むも複数の相手DFの前にゴールの機会を作らせてもらえませんでした。ただボリビアも黙ってはいません。前半4分にアルバレスがボールをキープしたまま、日本陣内へ攻め、味方にうまいパスを出してゴールされる可能性もありましたが、宇佐美がスライディングでボールをカットしてひとまず危機は去りました。その後日本は序盤から中盤にかけて相手陣内へ攻めますが、味方にパスが通らず相手DFに阻まれるなどあって得点に結びつきませんでした。ただ、コロンビア戦とは違い日本ペースで前半は進んでいきます。

前半21分に相手ペナルティーエリア前にフリーキックを獲得するとキッカーはMF小林。

直接狙うも相手の『壁』に当たり、こぼれ球を宇佐美が反応してシュートしようとしましたが相手DFに阻まれ失敗してしまいました。さらに前半23分、香川がセンターサークル付近より乾へダイレクトにパスをすると、乾がペナルティーエリア内に切り込み右足でシュートするも、相手GKの守備範囲ではじき出されてしまいます。今度は前半25分に宇佐美が右サイドより切り込み、乾へつなげるもゴールにつながりませんでした。

前半終盤に至るまで日本ペースで進んでいましたが、チャンスを活かせず相手ゴールネットを揺らすことができませんでした。終盤にボリビアが反撃に出るもGKシュミットの活躍でゴールを許しません。そのまま前半を終え0-0で後半に突入します。

後半に入っても日本ペースで始まります。

開始早々に乾と香川のコンビで敵陣に切り込みますが、味方にうまくあわせることができず得点できませんでした。後半序盤に日本はフリーキックやコーナーキックなどのチャンスがありましたが、敵にブロックされるか味方に合わないといった状態が続きました。

後半13分に絶好の機会が訪れ、鎌田が相手GKと1対1になってシュートを放つが、相手GKが飛び出して抑えられゴールには至りませんでした。このままでは得点できずに試合が終了してしまうことを悟ったのか、後半16分と23分に堂安や南野、柴崎などを投入して『勝ち』にいく作戦に変更しました。

メンバーチェンジが功を奏したのか日本に運命の瞬間が訪れました。

後半31分、堂安が敵のパスをカットして得たボールを南野へ託し、南野は走りこんできた中島へパスし、受け取ったボールを中島はペナルティーエリア内で相手をかわしながら右足でシュート!

これが敵のゴールネットを揺らし先制点を得ることに成功しました。

その後は畳みかけるように相手ゴールを狙いますが、DFのブロックやオフサイドの判定などにより追加点はなりませんでした。ボリビアは反撃の機会を伺うも、日本のDF陣などの活躍で相手にチャンスを与えませんでした。

結果的に日本は1-0でボリビアを下しました。

得点を奪える機会は幾度となくあったが…

日本はボリビアを1-0で下しましたが、終始日本ペースで行われたボリビアとの親善試合ではもっとたくさん得点していたと考えます。最低でも3-0、多くても5-0はあり得ます。

課題としては日本代表同士のコミュニケーションと実践での精度の高い『阿吽の呼吸』、これが求められるのではないでしょうか?

新ビッグ3と呼ばれる堂安・南野・中島が今回得点に絡む結果となりましたが、これだけではブラジルやスペインなどと親善試合を行った時に勝てるとは思えません。味方同士とのコミュニケーションを深め、無駄なパスミスやクロスが合わないといったことが少なくなるはずです。

日本はボリビアに1-0で勝ちました。

しかし、前半組のメンバーでは日本代表の経験が少ない選手もいたせいかチャンスがたくさんあっても思ったように得点に結びつけるプレイには至りませんでした。ボリビア戦で学ぶべきことはより精度の高い『連携』、今後日本が強敵と戦って勝ち進む上で必要になる要素と言えるでしょう。