ワールドカップ間近の監督交代劇
「2018 FIFAワールドカップ ロシア」の開幕が間近に迫り、直前での監督交代劇がなにかと話題になりましたが、ついに23人の日本代表選手が選出されました。賛否両論ある選出の中でもやはりキーマンとなるのは、いまやベテランの域に達したミッドフィルダー・本田圭佑選手ではないでしょうか。
本田選手は、強靱なフィジカル、高いボールキープ力、そして代名詞ともいえる左足から繰り出される『無回転フリーキック』を武器に、イタリア・セリエAの超名門クラブ『ACミラン』などで活躍をしてきた選手です。また、両腕に腕時計をはめるなどの独特のファッションセンスと、「批判はありがたい」などのビッグマウスでも有名ですね!
本田選手の経歴を、少しおさらい。
本田選手は、小学校2年のときに出身地・大阪府摂津市の少年チームでサッカーを始めると、Jリーグ・ガンバ大阪のジュニアユースを経て、石川県にある星稜高校へ進学します。星陵高校では、1年生のときからレギュラーに抜擢され、3年生になるとキャプテンとしてサッカーの甲子園・国立競技場の舞台でその才能を見せつけ、『全国高等学校サッカー選手権大会』で石川県勢としては初のベスト4に貢献しました。
高校卒業後は、「海外クラブへの移籍を認める」という条件で名古屋グランパスへ入団します。この頃からすでに高い向上心が覗えますね。
高卒ルーキーとして見事開幕スタメンの座を勝ち取ると、2年目からレギュラーに定着します。そして2008年には念願だった海外移籍、当時オランダ2部リーグにいたVVVフェンローへと移籍をします。背番号10を背負いチームの1部リーグ復帰に貢献、自身もMVPを獲得し、同時期に日本代表でも活躍するようになります。さらに2010年には、ロシアのCSKAモスクワ、2013年にはセリエAのビッグクラブACミランでも、ルイ・コスタ選手(ポルトガル)やセードルフ選手(オランダ)ら超一流の選手が背負っていた背番号10を背負うなど、着実にキャリアを重ねていきます。その後は出場機会を求めてメキシコリーグのCFパチューカに移籍し、現在に至ります。
さて、本田選手にとってはロシア大会が2010年、2014年に続いて3度目のWカップ出場となり、年齢的には最後の大会になる可能性もあります。
前日本代表監督・ハリル・ホジッチ体制のときには精彩を欠いたプレーが散見され、一時は代表メンバーから落選、ファンからは『本田不要論』まで飛び出す事態となっていましたが、西野新体制となった初陣、先の強化試合・ガーナ戦(2018年5月30日)では、2シャドーの一角として先発出場。結果こそ0-2の完敗でしたが、「何個か手応えを掴んでいる。これまでのW杯とは違って、自分に求められている仕事をわかっているつもり」というコメントを残しています。
23人の中に選ばれたからには、おそらくレギュラーでの試合出場が見込まれますし、また経験値の面でも代表を引っ張っていかなければならない存在になってくると思いますので、本大会では、以前の輝きを取り戻し、そのビッグマウスを証明する活躍を期待したいですね!