2024/11/19にFIFAワールドカップアジア最終予選、日本vs中国戦が廈門白鷺体育場(Xiamen Egret Stadium)で行われました。
アウェーで行われる中国戦ということもあり、何が起こるか予測不能です。
前回のインドネシア戦のようにアウェーでも実力を発揮できれば中国には勝利できます。
今回はどんな試合展開となったのか独自に解説した内容でお届けします。
前回の対戦では日本が中国を7-0で圧倒
2024年10月時点でFIFAランキングは日本が15位で中国が92位です。
これまでの国際Aマッチでは日本代表の中国代表に対する対戦成績は16勝8分7敗と大きく勝ち越しています。
ただ、9月に行われた前回の対戦ではホームで日本が中国に対して7-0と圧勝しました。
この勢いをそのまま活かせば、中国に勝利できるはずです。
2000年以降の試合に限っては、日本代表は一度も中国代表に負けたことはありません。
しかし、今回はアウェーで行われるため、どのような試合展開となるのか不透明です。
「超アウェー」の中国戦で起こった試合展開とは
フォーメーションはそのままに森保監督は前回のインドネシア戦からメンバーを5名入れ替え、田中選手や久保選手、伊東選手と中村選手が先発入りを果たし、瀬古歩夢先週が最終予選でデビューを飾ることとなりました。
前半が開始すると、前回戦った中国戦の雰囲気とは異なり、アウェーで行われることもあってか、序盤は拮抗した展開で試合が進んでいきます。
中国選手が日本からゴールを奪おうと攻め立てるも、日本代表のDF陣がそれを許さず、今度は伊東選手や久保選手などが中心となって相手ゴールを狙うも、味方との連携がうまくとれずゴールに結びつきません。
それでも前半24分に久保選手が敵陣PA左側にパスを送り、それを受けた中村選手が右足でボールを蹴り込むも、味方とうまく合わせられずゴールとはなりませんでした。
前半も中盤に差し掛かると中国選手のラフプレーが目立つようになり、久保選手と遠藤選手に対するイエローカードが立て続けに出る事態となりました。
中国選手が日本ゴールに迫るもDF陣が体を張ってブロックし、相手に隙を与えません。
日本代表は攻め手を緩めることなく中国ゴールへと攻め寄せます。
前半38分に久保選手が右サイドから駆け上がり伊東選手とパス交換したのちに、ドリブルしながら敵陣をかき分け左足で強烈なミドルシュートを放つも、相手GKのファインセーブに遭いゴールならず…。
それでも前半39分に左CKからキッカーの久保選手が左足でクロスを送り、敵陣PA中央で小川選手がヘディングでうまく合わせボールがゴール左へ吸い込まれ、日本が先制点をものにしました。
さらに前半アディショナル中にも右CKからキッカーの伊東選手が右足でクロスを送り、敵陣PA中央で町田選手が相手選手のマークを頭でそらし、フリーとなっていた板倉選手がヘディングで押し込み、貴重な追加点を奪いました。
前半終了間際に日本に貴重な2点目が入るかたちで前半が終了し、日本は2-0で折り返します。
後半に入って日本が主導権を握ると思いきや、後半3分に中国選手が日本DF陣の隙をついてゴールを決め、日本は今大会オウンゴール以外で始めて失点してしまいました。
流れが中国代表に傾きかけている中、後半8分に敵陣PA右側まで上がってきた伊東選手が久保選手とパス交換を行い、相手を揺さるフェイントを仕掛けて右足でクロスを上げて小川選手が頭で合わせてゴール!
小川選手は2得点目で日本代表としては先ほどの失点を挽回したかっこうです。
日本代表は更なる得点を狙うため、後半中盤には中村選手と南野選手を交代させ、三苫選手と鎌田選手を投入しました。
中盤は両者ともに得点がないまま経過し、後半も終盤に近付くと、日本代表は伊東選手と小川選手を交代させ橋岡選手と古橋選手を投入しました。
中国代表も交代枠を使って対応したことで、森保監督は最後の交代枠に久保選手を替えて前田選手を投入し、攻勢の手を緩めません。
後半アディショナルタイム中も得点の動きはないまま試合は終了し日本は3-1で中国に勝利しました。
バーレーンを超えた「超アウェー戦」を乗り越えた日本代表の実力は本物
結論から言えば、中国のアウェーの洗礼をものともせず、日本代表が本来の実力を発揮して中国を撃破した、それ以上でもそれ以下でもありません。
中国サポーターの中にGK鈴木選手へのバーレーン戦の時のようなレーザー照射があって妨害を受け、前半でイエローカードが2つと中国選手のラフプレーも目立ち、挙句の果てに前半35分に中国サポーターがグラウンドに乱入する事態まで起こりました。
正直、勝負の世界でこれらの行為は論外と言わざるを得ません。
それにもかかわらず、日本代表が得点できたのはアウェーでも動じない心の強さと得点力があったからと言えるでしょう。
まとめ
日本は中国に3-1で勝利しました。
これでワールドカップ本戦出場へ王手をかけました。
ただ、今回の中国戦では守備のほころびが見られた部分もあり、それを改善しなければワールドカップ本戦で戦う相手に隙を与えたままになってしまうでしょう。
守備の課題を払拭した試合が展開できれば、ワールドカップ本戦でも自信がつくかもしれません。