日本vsオーストラリア 2017/08/31
2017年8月31日に埼玉スタジアムで行われた日本代表対オーストラリアの試合はサッカー・ワールドカップロシア大会アジア最終予選の中の1戦でもあり、日本にとってはとても重要な試合でした。アジア予選の中でもBグループに所属していた日本は首位を走っており、この試合でオーストラリア代表と対戦し勝利をすれば、6大会連続6度目のワールドカップ日本大会への出場が決まると言う大一番でした。
引き分け以下なら本大会出場が確定するチャンスは次の試合以降に持ち越しとなる状況でした。オーストラリアはワールドカップ予選を見れば日本を相手に2勝5分と負けがなく、日本にとっては相性が悪く試合を不安視する意見も多い試合予想でした。召集メンバーの中には、右膝手術から復帰したキャプテンの長谷部家左肩関節を脱臼していた方はなど故障から復帰してきた選手なども召集され、より攻撃的なサッカーが可能となる布陣で試合に挑むことになります。
前半が始まると終始日本がペースをつかんでおり、相手ゴール前まで迫る機会も何度もありました。チーム最年少で起用されていた井手口やワールドカップ予選では初めての選抜出場となる乾などが躍動し、前半は日本がオーストラリアのディフェンス陣を崩しチャンスとも言える機会が多い展開となりました。
前半終了間際、日本が得意とする左サイドの綺麗な崩しから長友が左サイドからクロスを上げると、それに1人だけ反応していた浅野がきっちりと合わせ、ボールをゴールネット揺らしました。長友の狙い通り浅野が動き、きれいな形で先取点をもぎ取ることになります。
後半に入ると、オーストラリアもディフェンス面では修正をしてきて、日本もいくつかピンチを迎えることになります。しかし、ディフェンス陣も落ち着いた対応を見せて、視点にはつながる事はありません。日本もチャンスを作るも得点にはつながらず、後半も終わりが近づいてきます。後半37分に左サイドからカット因子ペナルティーエリア手前までドリブルしてきた出口が右足でミドルシュートを放ちます。これがそのままゴールに入り、日本は2点目の追加点を取ることに成功します。このシュートが無名であった井手口を有名にする一撃となります。
このまま試合は終了し日本は6大会連続6回目のワールドカップ出場を決めました。
中盤に若手の選手を並べた布陣が見事に的中し、相手に思ったようなプレイをさせないと言う狙い通りの動きができたため、相手にチャンスをつくらせず、逆にこちらがチャンスを作るということができた試合となったと思います。オーストラリアの3バックが思ったように機能しなかったと言うのも日本の勝因の1つかと思います。