2024/3/21にFIFAワールドカップアジア二次予選で日本vs北朝鮮戦が国立競技場で行われました。
これまで日本はアジア二次予選ですべて勝利しています。
ただ、相手が北朝鮮というだけに油断できません。
今回は日本vs北朝鮮戦について、さまざまな視点から独自に分析したものをお届けする内容とします。
政治だけではない!?日本と北朝鮮はサッカーでも因縁の相手
日本と北朝鮮は政治的に緊張関係にあります。
サッカーでも同じことが言えます。
2023年10月に行われたサッカーアジアカップでの出来事です。
直近の試合で北朝鮮は日本に敗戦しましたが、試合序盤から悪質なファウルを連発したのです。
挙句の果てに、日本陣営のスタッフから給水ボトルを奪い、威嚇する仕草を見せました。
さすがにイエローカードが出ましたが、北朝鮮は試合に負けた後も審判団に詰め寄り、威嚇したのです。
日本相手だと北朝鮮はどんなことを仕出かしてくるのか不透明で、いかに日本で行われる試合であっても予断を許しません。。
実際の試合結果を簡単に紹介
北朝鮮戦が開催されるにあたり、ケガや諸事情によって三苫選手や伊東選手などの有力選手の招集が見送られました。
ただ特記すべきは、招集メンバーの中で前回のカタール大会以来日本代表として選ばれなかった長友佑都選手が招集されたことです。
実績のあるDFを加えることで、守りを盤石にする狙いがあるとされます。
前半開始早々に日本に大チャンスが訪れます。
前半2分に左サイドのコーナーフラッグ付近から上田選手が相手選手を振り切って、田中選手にパスを出す形となり、田中選手が相手のゴールポスト中央へクロスを上げました。
堂安選手が一度頭で合わせますがタイミングが外れ、こぼれ球に南野選手が反応してボレーシュートを放つも相手選手に阻まれます。
こぼれ球に反応した堂安選手がバックパスするかたちで折り返し、中央に入っていた田中選手が右足でシュートを放ち、ゴール右へ吸い込まれ先制点を挙げました。
その後も日本が主導権を握る形で北朝鮮ゴールに襲い掛かります。
相手DFに阻まれたり、相手GKにセーブされたりして追加得点とはなりませんでした。
前半20分に相手選手が上田選手に対するファウルでイエローカードを受けました。
北朝鮮のラフプレーが再び始まる可能性があります。
北朝鮮のプレイを警戒しつつ、前半43分にまたしても日本にチャンスが巡ってきます。
南野選手が相手からボール奪取しそのままドリブルで敵陣中央へ攻め上がり、上田選手とのパス交換を行ってからから、南野選手が堂安選手のパスを出し、ちょうどGKとの1対1の状況を迎えるも、残念ながら左足のシュートはセーブされてしまい追加得点とはなりませんでした。
前半が終了し、日本は1-0で折り返します。
後半が始まると、日本は北朝鮮の猛攻にされられます。
後半2分、相手選手が日本のペナルティーエリア前中央からシュートを放つと一度ゴールポストに弾かれますが、別の選手がシュートを放ち日本のゴールネットが揺れ、同点に追いつかれました。
しかし、直後にファウルがあったという判定で、北朝鮮の同点ゴールは取り消されました。
北朝鮮選手は主審に詰め寄り一時騒然となりましたが、試合は荒れ模様の展開となっていきます。
後半13分に守田選手に代わり、遠藤選手が投入されました。
中盤に差し掛かるまでは北朝鮮のペースで試合が進み、日本のゴールネットを揺らすべくシュートを放つも、日本のDF陣とGK鈴木選手の好セーブもあって凌ぎます。
それでも後半22分に菅原選手が右サイドのコーナーから敵陣中央に向けてクロスを上げ、板倉選手がヘディングで合わせるも、敵のGKにセーブされて得点とはなりませんでした。
後半29分に森保監督は一気に3枚の交代カードを切り、堂安・南野・菅原選手に代わり、谷口・浅野・橋岡選手を投入し、追加得点を狙いにいきました。
途中で北朝鮮のシュートで危うい状況となりましたが、GK鈴木選手の好セーブにより得点を許さず、後半35分には伊藤選手のスルーパスから上田選手が相手ペナルティーエリア左に抜け出し、左足でシュートを放つも、相手GKによってわずかにボールを触られてゴール右へ外れ、得点できませんでした。
後半36分に上田選手に代わり、小川選手を投入しました。
試合終了まで日本は攻め続け、後半アディショナル終了間際に遠藤選手のパスから板倉選手が右足でシュートを放つも、ゴール左へ外れてしまい、追加得点とはならず…。
試合は終了し、結果的に日本は前半で得た1点を守り切るかたちで北朝鮮を下しました。
北朝鮮戦がアウェーで開催された場合の日本代表の勝敗について
これまでのサッカー日本代表が北朝鮮と戦った国際Aマッチでの勝敗は8勝4分7敗です。
数字だけ見るとほぼ互角です。
2024年2月時点での北朝鮮のFIFAランキングは114位で日本よりもはるかに格下ですが、もしアウェーで開催された場合、日本代表が北朝鮮と戦った時の勝敗は2分2敗と勝利できていません。
アウェーで戦うことは単にFIFAランキングでは計れない何かがあり、簡単に勝利できず苦戦が予想されます。
まとめ
日本は北朝鮮に1-0で勝利しました。
FIFAワールドカップアジア二次予選突破に王手をかけました。
すでに三次予選を見据えた戦いをする準備が始まっているとされ、残りの試合は三次予選突破のために、選手の動きや得点力などを把握して、スタメンを決める材料として必要となるでしょう。